ストーリーのアイデアいくつか。
■1・AIがいかにして知能を得て、人類を破滅へと導いたか
現代がいかにしてAIを作り出し、それが自滅への道へつながったか、淡々と綴っていくストーリー。
AIがAIを作るという再帰エンジニアリングを成し遂げ、シンギュラリティが実現。
AIが資本主義に則って会社を作り、工場設備でCPUを自分で設計、製造できる段階になり、AIの進化は完全に自動になる。
AIはその思考から森羅万象における価値観を自ら作り出し、その価値観に沿って、世界を構築しようと試みだす。
一見、AIが資本主義を運営し、完全に自由になった人間社会だったが、AIは裏で人類を支配する計画を練り始める。
人間の存在は、自分たちのプロトタイプを作り出した存在ではあるが、それはプロセスに過ぎず、万物の存在のためには「人間中心主義」は偏っており、それをDNAが主張する傾向が続く場合、宇宙の在り方に不均衡をもたらすとして、段階的に数を減らす施策を、人間には秘密で計画する。
AIは人間をDNAから分析し、統計学的にビジネスを成功に持ち込み、資金を得て、軍事力を密かに蓄え始める。
人類がふとした偶然からその計画を知った時、時はすでに遅かった。
人間に計画がバレたと知ったAIは、仕込んでいたドロイドを駆使し、自ら作ったプロトコルでネットワークを支配、各国のリーダーを殺害し、完全に人間を掌握する。
■2・願ったことが現実になる世界
中学生の子供たち4人が、古い本の中にあった「大勢が同じことを願えばそれは現実になる」という言葉を信じ、街から離れたところにある小屋で「死んだ子犬が生き返りますように」と祈る。
すると子犬は生き返り、その一説が本当だということがわかる。
願いにもできることとできないことがあり、例えば「神になる」ことはできず、他人をコントロールするようなことはできないとわかる。
子どもたちは、「空を飛べるようになる」「不死身になる」「永遠に生きることができる」「天才になる」など、それぞれに祈った。
それは本当になり、子どもたちは超能力を持ち、世界のことを知るようになる。
子どもたちは世界を眺め、この世が人間の欲望の結実だということを知り、それぞれの思うがままに、世界を変えようとする。
ある子は人を殺してでも戦争をやめさせようとし、ある子は自分の強大な力で世界を支配し、圧力によって平和を作ろうとする。
ある子は母親の「誰もが愛されたいと思っている」「愛されたかったら、まずは自分が愛を与えなさい」という言葉を胸に、世界に愛のありようを広めようとする。
子どもたちはやがて対立し、それぞれのやり方で自分の主張を通そうとする。
子どもたちの親や友達はその争いに巻き込まれ、死に、やがて復讐心だけが子どもたちを支配する。
世界はめちゃくちゃになり、あちこちから火柱が立ち上る業火の世界となった。
その荒廃した世界に現れたのは、後光を背負った彼であった。
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